スマホゲームは、スキマ時間や家でゴロゴロしながら遊ぶコンテンツとして、全世代で認知されています。サラリーマンや学生は、電車での通勤時間に、高齢者は、散歩時間などに、気軽にいつでもどこでもプレーしています。
家庭用ゲームと違って、アプリをダウンロードすれば、無料でプレーでき、新ステージなどのアップロードもあるので、やりこみ要素があり、つい夢中になってしまいます。
しかし、スマホゲームに熱中することによって、勉強がおろそかになる危険性があります。
特に、学生にとって、勉強時間が奪われ、集中できず、学力低下の原因になる可能性があります。
そのため、本記事では、スマホゲームが、実際に学力の低下にどう関係するのか、以下の3項目に分けて解説します。
・スマホゲームが与える脳への悪影響
・長時間のゲームプレイによる睡眠不足
・スマホゲームと学力の関係性についての研究結果
・スマホゲームが与える脳への悪影響
スマホゲームを長時間続けると、脳の前頭前野に悪影響を与えます。
前頭前野は、記憶、学習、衝動の抑制、人とのコミュニケーションに必要な場所です。
前頭前野は、スマホゲームを長時間すればするほど、血流が下がり、記憶や学習機能が低下するので、勉強に集中できなくなります。
また、脳が十分に発達していない小さいお子さんは、衝動性の抑制ができず、依存症になりやすいので、ゲームにのめり込み、勉強時間が確保できません。
・長時間のゲームプレイによる睡眠不足
勉強をしても、夜中にスマホゲームに夢中になって、夜更かすると、睡眠不足になります。
また、スマホのブルーライトは、長時間浴びると睡眠の質を下げてしまいます。
睡眠時間は、疲労回復や記憶の定着に重要な時間です。
十分な睡眠時間を確保できなければ、慢性的な疲労感を抱え、勉強したことも忘れてしまい、学力が向上しないでしょう。
さらに、日中でも、やる気が出なかったり、病気のリスクが高まったりします。
スマホゲームは、長時間プレーすることで、日常生活に悪影響を与えます。
・スマホゲームと学力の関係性についての研究結果
紹介する研究は、川島隆太教授(ゲームソフト「脳トレ」監修)らが、宮城県仙台市教育委員会、東北大学加齢医学研究所と共同で、中学生男女2万4000人のデータを基にした調査です。
この研究では、スマホゲームを長時間した場合、勉強しても記憶が定着できず、テストの成績が悪くなることが判明しました。
例えば、「スマホを4時間以上使っているが、2時間以上勉強している生徒」のテストの平均点が「スマホを全く使わないが、30分未満しか勉強していない生徒」の平均点よりも低い結果になりました。
いくら勉強しても、スマホゲームを長時間すれば、学力は向上しないということです。
まとめ
本記事では、スマホゲームが、本当に学力低下の原因になるのかどうか解説しました。
スマホゲームは、長時間プレーすればするほど、学習時間を確保できず、勉強に集中することが難しくなります。
また、勉強したとしても、脳に記憶が定着できず、学力が向上しません。
しかし、プレー時間を短時間にすれば、学力低下への影響を小さくすることができます。
ゲームの時間を制限して、勉強と上手く両立できるようにコントロールすることで、スマホゲームは、息抜きや気分転換として使える良いコンテンツになるはずです。
また、学生は、まだ十分な自己判断能力がないので、1人で悩まず、家族や友人と協力して、スマホゲームと勉強の時間を決めていきましょう。