ワンダープラネットとは?

スマホゲーム

数日前、日本の株式市場をチェックしていたら急騰している株を見つけた。
企業名は「ワンダープラネット」。
聞いたことのない企業名だったので調べてみた。
インターネットで検索を掛けると、「スマホゲーム『クラッシュフィーバー』を開発した企業」と出てきた。
以前ならば、気にも留めずに通り過ぎていただろう。
現在は「スマホゲームに関する記事」の仕事をいただいている身である。
無視はできない。
そこで今回は、この「ワンダープラネット」について掘り下げていきたい。

「株価急騰の理由」
7月27日に新作スマホゲーム「アリスフィクション」を全世界同時配信する。
6月7日から利用希望者に対して事前登録受付を開始した。
開始4日間で30万人もの登録があった。
「これが株価急騰の直接的理由なのか?」
それは判然としない。
なぜなら、ワンダープラネットの株価が上昇しだしたのは7月6日だからだ。
1ヶ月ものタイムラグがある。
2100円台で推移していた株価が一時3900円まで上昇。
株価が急騰しているために注目されているが、重要なのはそこではない。
この企業は2021年に株式上場を果たした。
「肝心の業績は?」というと、2019年までは赤字が続いていた。
2020年からは営業利益、経常利益ともに黒字化を成し遂げている。
財務的に優良企業で、もともと割安感は否めなかった。
短期間で上昇しすぎたために注目を浴びているが、もともと株価は上がる要素を持っていたのだ。

「どのようなゲームを配信しているのか?」
ワンダープラネットが提供しているゲームアプリは以下の3つである
1・「ジャンプチヒーローズ」
2・「クラッシュフィーバー」
3・「為美好的世界獻上祝福!Fantastic Days」

1・「ジャンプチヒーローズ」
このゲームは操作自体はいたって単純なパズルゲームだ。
ワンタップのみの操作をおこなってパズルを揃える。
しかし、それだけではない。
ロールプレイングゲームの要素も併せ持つのだ。
そのストーリーは以下である。
「『ジャンプアイランド』という世界が存在する。
その世界ではジャンプキャラクターたちが平和に暮らしている。
しかし、50年に1度悪しき魔王が目覚めるのだ。
その魔王の力によってキャラクターたちは邪悪な心を持ってしまう。
キャラクターを元の姿に戻すためには魔王を探し出し、討伐しなければならない。
ジャンプアイランドの平和を取り戻すために多種多様な島々を冒険し、魔王のもとにたどり着く」という内容だ。

2・「クラッシュフィーバー」
「パネルをタップしてパネルを壊す」という至って単純なゲーム。
ゲーム操作自体は単純だが、前述した「ジャンプチヒーローズ」と同じくロールプレイングゲームの要素も持つ。
物語の舞台は「アリス」という仮想空間である。
「『アリス』は全世界で20億人以上に利用されている世界最大のネットワークサービス。
アリスにより人々の生活は便利になった。
一方でアリスを悪用した行為が問題となっていた。
それらの行為を取り締まるために新しいシステムを開発する。
それは実装されたシステムAI『クイーンオブハーツ』、通称『女王』である。
女王は順調に悪質行為や犯罪を取り締まっていた。
しかし、女王に対抗するためにより悪質性の高い違反行為が蔓延する。
そのような過程においてある疑問が女王のシステム内で生じる。
『人間の本質こそが非道徳的であり、悪ではなかろうか?』
そして女王は予想外の行動を起こす。
アリスの秩序を維持する為に『人間を排除しよう』とするのだ。
そのために『アリス』は混沌とした状態に陥っていく。
そのような事態に陥った『アリス』の命運は『適合者』と呼ばれる人材たちに託された。
こうして『適合者』によるアリス沈静化の戦いが始まる。」
このようなストーリーでゲームは展開される。

3・「為美好的世界獻上祝福!Fantastic Days」
もともとは角川出版から出版されたライトノーベル「この素晴らしい世界に祝福を!」をゲーム化した作品。


まとめ
数日前の株価急騰が起きなければ、筆者はワンダープラネットを知ることはなかっただろう。
前述した「魅力的なコンテンツ」を配信しており、財務状況も良い。
これまでの株価が割安だっただけだろう。
では、この会社が「これからも成長していくのか?」
その疑問への解答は「新しい魅力的なコンテンツを市場にどれだけ投入できるか?」であろう。
7月27日に「アリスフィクション」の配信が始まる。
厳しいことを言う。
新しいコンテンツを供給できなければ、ユーザーからは忘れ去られて株価も下がっていく。
余談であるが「アクセルマーク」という会社がある。
この会社はブロックチェーンゲームを売り上げの柱にしている企業である。
「ビットコイン」や「イーサリアム」といった暗号資産が現れた時期にその勢いに乗って成長した会社である。
株価は一時期1900円近くまで上がった事がある。
しかし、現在は400円付近を低空飛行している。
業績が下がると、それに伴って株価も下降したのだ。
このように下がるときはあっという間だ。
とりわけ、ゲーム業界は流行り廃れのスピードが速い。
まさしく栄枯盛衰。
仮に「ワンダープラネット」が消えていったとしても、別の新しい会社が頭角を現すのだろう。

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